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2021年度金沢医科大学一般選抜(前期)の2次試験に向けて

2次試験は小論文とグループ討論

去る2/8(月)に、2021年度金沢医科大学医学部一般選抜前期の1次試験の合格発表がありました。2次試験日は2/12(金)、2/13(土)のうち出願時に登録した日です。2次試験は小論文とグループ討論です。

60分の小論文と、約20分程度のグループ討論です。

小論文とグループ討論の配点は、小論文が60点で、グループ討論が110点の合計170点です。1次試験の350点と2次試験の170点を合わせた合計460点満点で2次試験の合格者を決定します。

グループ討論の配点が110点で、460点満点中の25%を占めることから、小論文とグループ討論の出来次第で1次試験の成績の順位の逆転が十分に起きる可能性があります。

金沢医科大学のグループ討論とは

金沢医科大学のグループ討論の進め方について、これまでは以下のような流れで進行しました。(過去の受験生からヒアリングした内容ですので今度の2次試験が以下のように必ずそうなるとは限りません。)

①面接官から、課題文とメモ用紙が渡される
②課題文を読み、用意された筆記用具を使い、要点をメモする。課題文を読んでから要点をメモするまでの制限時間は約9分(文章は面接室にもあるので、書き写したり暗記する必要はない)
③資料を置き、メモだけを持って面接会場に移動する
④面接室に入り、手元にある「質問」(質問内容は受験者1人ひとり異なっている)に対する答えを2分間で考える。その後1人ずつ1分程度で意見を述べる
⑤受験者全員が意見を述べた後、集団討論を開始。司会進行役は立てず、面接官は発言しない。(ただし全く意見が出ず沈黙があると誘導する場合がある)20分経過すると討論の途中でも終了となる

●過去3年間のグループ討論で出題されたテーマは、

2020年度
・患者を無理して治療することについての是非
2019年度
・2つの側面がある日本人の和の心について
・医学の発展のために自由に科学技術を使っていいか
2018年度
・高齢者の自動車運転免許返納についてのメリットとデメリットについて
健康寿命と平均寿命の差が広がっていることについてのメリットとデメリットについて

討論の様子を別室のカメラモニターで見ている面接官がいるそうですが、受験生の様子を後でチェックするのに使うそうです。すべての面接室が一斉に終了するよう時間を計っているので、時間が来ると討論の途中でも終了します。
・面接は現役→1浪→2浪・・・と年齢別でグルーピングされる。控室では受験番号順に座るので討論前はどんどん話し掛けておいたほうが緊張を適度にほぐすことができるでしょう。

金沢医科大学のグループ討論の評価ポイント

・自分の意見を述べるところではメモを見ながら意見を述べてもかまわないが、時々他の受験生の顔を見ながら話しましょう。
・集団討論のコツとしては意見を言っている人の方を向き、自分の意見を適度に主張しながら、グループ全体で良い雰囲気を作るように意識しましょう。
・面接官は、「協調性」があるか、人とコミュニケーションを取れるかどうかを見ています。

金沢医科大学の小論文

金沢医科大学の2次試験の小論文は60分で、課題文を読み、本文の200字要約と、200字の意見論述から成る2題構成です。2019年度入試までは、300字の本文要約のみでしたが、2020年度入試から出題形式が変わりました。

出題される課題文のテーマは、2020年度入試では、医師の役割、救急車の利用、医師になるために学生生活の過ごし方についてでした。