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兵庫医科大学医学部入試説明会を行いました

7/18(月祝)に、兵庫医科大学医学部の入試ご担当者の方をお招きし、説明会を行いました。

大学の特色について

2022年4月に同一学校法人である兄弟校の兵庫医療大学兵庫医科大学が統合しました。阪神武庫川駅から兵庫医科大学附属病院がすぐ目の前にあり、交通至便な立地に医学部がある西宮キャンパスが位置しています。また、看護学部、薬学部、リハビリテーション学部はポートアイランドにある神戸キャンパスを擁します。
医学部・薬学部・看護学部リハビリテーション学部の4学部を擁する西日本有数の医系総合大学として2022年に開学50周年を迎えることとなりました。

大学の特色では、多職種連携協同(IPW)、つまりチーム医療を学部の域を超えて、「多職種連携総合臨床実習」を1年次から段階的に展開します。1年次の夏休みには4学部合同の病院見学を実施し、2~3年生で、模擬カンファレンスを行います。4年次には4学部合同の「チーム医療論演習」を行います。医・看・薬・リハの4学部が情報交換しながら、4学部協同の授業を行うIPW(Inter Professional Education)を実践しています。

兵庫医科大学は、医師国家試験の合格率の高いことでも全国にある医学部の中で特に誇れる点です。2022年度第116回医師国家試験では新卒で受験者数108名、合格者数104名、合格率96.3%、既卒を合わせると、受験者数115名、合格者数111名、合格率96.5%という結果でした(新卒+既卒の合格率は全国平均91.7%、私大平均92.4%)。

兵庫医科大学は現在武庫川に医学部キャンパスがあり、2022年4月に兵庫医療大学と統合が予定されています。開学50年となる節目の年とも重なり、統合後は、医学部、薬学部、看護学部リハビリテーション学部の4学部となり、関西最大級の医療系総合大学が誕生することになっています。

次に2023年度医学部入試情報についてのご説明がありました。

求める学生像について

まず求める学生像については、アドミッションポリシーにある「特に常に努力を怠らない強い向上心」を大変強く強調されていました。これは毎年毎年強調されています。医学部入学までの受験勉強がピークではなく、入学後の医学部での勉強はもちろんのこと、医学部卒業後も医師として研鑽し、最新の医療情報を常にアップデートする学生を求めていることが分かります。

総合型選抜を新規実施

入試変更点については、「総合型選抜」を初めて導入します。医療従事者(2親等以内の親族を除く)の推薦書が必要な「一般枠」(募集人員3名以内)と両親および祖父母のうちいずれかが兵庫医科大学医学部の卒業生であれば出願可能な「卒業生子女枠」(募集人員3名以内)を実施します。総合型選抜は、「一般枠」、「卒業生子女枠」のいずれも評定平均の制限がありませんので、出願資格さえ満たせば、両方の枠を併願することができます。両方出願した場合、卒業生子女枠→一般枠の順に判定されます。

学校推薦型選抜と一般選抜

また、学校推薦型選抜「一般公募制」(募集人員約13名)で1高校あたり5名以内の推薦人数の制限が撤廃されました。「地域指定制」の出願資格も満たしていれば、地域指定制→一般公募制の順に判定されます。

一般選抜は学科試験による一般Aと出願時に英語資格試験が必要な一般Bの2種類があります。一般Aと一般Bは併願可能です。一般Aと一般Bを併願した場合、一般Bの理科は1科目で判定するため、一般Aで受験した理科2科目のうち高得点科目が採用されます。また、一般Aの2次合格発表日と一般Bの1次試合格発表日が同じ日になっています。例えば、一般Aで不合格であっても、一般Bで合格する可能性や両方に合格する可能性もあります。

兵庫医科大学の6年間学費総額は、諸費を含めて3,760万円と私立医学部の中では高額になります。兵庫県推薦入学制度(募集人員3名(2名増員申請予定):兵庫県への事前申請を行い、一般選抜Aで受験・合格し、入学することが条件)を利用すると、6年間の学費相当額に加え、年額130万円(予定)×6年間の生活費の貸与を受けます。医学部卒業後、医師として初期臨床研修を含めて9年間、兵庫県が指定する僻地に勤務することにより、貸与を受けた奨学金の返済が全額免除されます。

昨年度の入試結果、今年度の入試

昨年度の入試結果、今年度の入試についても詳しくご説明いただきました。まず合格得点率については、地域指定制が68.8%、一般公募制が64.7%で例年約60%後半で推移しています。合格者の評定平均値はさまざまで、当日の試験での成績が合格基準に影響するということです。

一般Aの1次合格者最低得点率は52.4%、正規合格者最低得点率は59.5%、一般Bの1次合格者最低得点率は48.8%、正規合格者最低得点率は61.1%でした。補欠者については、一般Aの番号有補欠は151名でしたが、前年度に引き続き番号有補欠者全員には繰り上げ合格の連絡が回らなかったということでした。公表されている合格者数は正規合格者と入学手続を行った合計数で、繰り上げ合格連絡時の辞退者数は含まれていません。

今年度の兵庫医科大学については、総合型選抜の新規導入もありますます受験機会が増えることとなります。

一般選抜においても、受験資格を満たせば、A・Bの最大2回の受験機会があります。出願戦略をしっかりと練った上で兵庫医科大学の合格に向けてこれからも着実に学習を継続していきましょう。

兵庫医科大学の受験をお考えの方で詳しい内容をお知りになりたい方はMedi-UPまでお問い合わせください。