9/4(日)に関西の4つの私立大学医学部(大阪医科薬科大学・関西医科大学・近畿大学・兵庫医科大学(五十音順))が一堂に会し、Medi-UP(メディアップ)上本町校にて合同入試説明会を行いました。60名を超える生徒・保護者にご参加いただき、各大学からの話を、熱心に耳を傾けて聴かれていました。
今回は兵庫医科大学大学事務部入試課長にお越しいただき、大学の特色、2023年度入試変更点、奨学金制度について詳しくお話をお聞きすることができました。
- 兵庫医科大学の特色について
- 総合型選抜(卒業生子女枠・一般枠)が2023年度入試より新規実施
- 学校推薦型選抜(一般公募制)の推薦人数が2023年度入試より制限なしに
- 一般選抜Aの1次試験東京会場がTOC有明に変更
- 特定診療科医師養成奨学制度と兵庫医科大学兵庫県推薦入学制度
兵庫医科大学の特色について
兵庫医科大学は、1972年4月開学の新設医学部で、阪神本線武庫川駅下車、徒歩5分のところに西宮キャンパスにあり、大阪(梅田)、奈良、神戸三宮からもアクセス至便な立地です。2007年4月には同一法人である兵庫医療大学を開学し、神戸市ポートアイランド内に薬学部・看護学部・リハビリテーション学部の3学部を有します。
そして、創立50周年を迎える2022年3月、同一法人内の兵庫医療大学と統合し、学校法人 兵庫医科大学として、医学部・薬学部・看護学部・ハビリテーション学部の4学部からなる医療系総合大学となりました。これにより、医学部がある西宮キャンパス、薬学部・看護学部・リハビリテーション学部がある神戸キャンパス(旧兵庫医療大学)、丹波地域の健康を支える基幹病院としての篠山キャンパスとなります。2017年11月には、西宮キャンパス内に医学部生の学び舎である教育研究棟が完成し、2018年4月より本格利用を開始しています。
兵庫医科大学医学部の特徴は、教育支援体制が充実していることです。担当教員からなる医学教育センター、医学部生の自治によって運営され、勉強方法や、部活動との両立、試験対策などを相談できるピアサポート制度が確立しています。第116回(2022年)医師国家試験の新卒と既卒を合わせた合格率は96.5%でした。医学部生の9割以上がクラブ活動に所属し、キャンパス内にはアーチェリー場、ゴルフ練習場等の施設も備わっています。
カリキュラムについては、3年次に医・薬・看・リハの4学部の学生による合同教育を行い、多職種連携(IPW)の重要性を学びます。また、5年次のクリニカルクラークシップ(診療参加型臨床実習)では、診療チームの一員として実際の患者さんに接します。
総合型選抜(卒業生子女枠・一般枠)が2023年度入試より新規実施
2023年度入試変更点の大きな目玉として、総合型選抜(専願制)を新規導入します。卒業生子女枠※(募集人員3名以内)と一般枠(募集人員3名以内)の2つの入試区分を設けます。総合型選抜は、「一般枠」、「卒業生子女枠」のいずれも出願資格は現役生と1浪までで、評定平均の制限がありませんが、合格すれば入学を辞退することはできません。出願資格さえ満たせば、両方の枠を併願することができます。両方出願した場合、卒業生子女枠→一般枠の順に判定されます。1次試験(書類審査)→2次試験(英語・理科2科目の基礎適性検査・小論文)→3次試験(プレゼンテーション試験・個人面接)の3段階選抜です。3次試験のプレゼンテーション試験では、「数理的課題に対するプレゼンテーションを課すことにより科学的・論理的思考力を測る」試験で、試験当日に提示された課題を考え、面接官の前で解き方をプレゼンテーションする方式だそうです。
※緑樹会推薦書申請締切日2022年8月31日(水)のため、2023年度卒業生子女枠の推薦書申請受付は終了
学校推薦型選抜(一般公募制)の推薦人数が2023年度入試より制限なしに
学校推薦型選抜の一般公募制(募集人員約13名)の1高校あたりの出願人数は、2022年度入試まで5名まででしたが、2023年度入試より、人数制限がなしとなりました。出願資格、高校3年生1学期までの評定平均(学習成績の状況)は現役生のみ、4.0以上に変わりはありません。
学校推薦型選抜は、一般公募制と地域指定制(募集人員5名以内)の2つの入試区分があります。入学試験日は2022年11月20日(日)で、適性能力試験(英語・数学ⅠⅡAB・理科2科目)・小論文・個人面接を受験し、調査書も合わせて多面的・総合的に判定されます。「地域指定制」の出願資格も満たしていれば、地域指定制→一般公募制の順に判定されます。
一般選抜Aの1次試験東京会場がTOC有明に変更
2023年度入試より、一般選抜(A(4科目型)の1次試験東京会場がTOC有明変更になっています。一般B(高大接続型)は、英語資格・検定試験を取得していることが出願資格となる入試区分です。例えば、英検であれば、2019年4月以降実施の試験で英検2級以上を取得していれば出願資格を満たします。一般Bの出願資格を満たしていれば、一般Aと一般Bを併願することが可能です。
一般Bの1次試験科目は、数学・理科1科目で、理科2科目を受験した場合は、高得点の1科目を採用します。一般Bの2次試験の課題型面接では、状況設定が書かれた紙を読み、その課題に対して自分ならどうするかを面接官とやりとりしながら医師としての適性を評価します。
兵庫医科大学の面接では、アドミッションポリシーに書かれている「求める学生像」に則って行われます。特に、常に努力を怠らない強い向上心を持ち、自ら進んで学修し、生涯にわたって自己啓発・自己学修・自己の健康増進を継続する意欲がある、という部分は面接試験のみならず入学後も常に持ち続けてほしい点であることを強調されました。
特定診療科医師養成奨学制度と兵庫医科大学兵庫県推薦入学制度
兵庫医科大学の6年間学費総額は、関西4私立医学部の中で最も高い3,700万円となっていますが、奨学制度がいくつか用意されています。特定診療科医師養成奨学制度は、一般選抜A(4科目型)に合格し、奨学金貸与の選考試験(面接)を別途受験します。一般選抜A(4科目型)の出願時に自己推薦書、誓約書の提出が必要です。6年間の貸与総額は、1,710万円(285万円×6年)で、卒業後、外科、小児科・産婦人科、麻酔科・疼痛制御科・救急科の診療科から本人の希望で選択した指定診療科で、初期臨床研修期間2年間を含む5年間勤務することで返済を免除する制度です。
兵庫医科大学兵庫県推薦入学制度は、大学創設以来続いている制度です。一般選抜A(4科目型)に合格し、別途兵庫県の選考試験を受験します。一般選抜Aの出願時に兵庫県にも出願の申請が必要です。6年間貸与総額は、入学金、授業料、実験実習費など、修学に要する全ての費用で、卒業後、9年間、兵庫県の指定するへき地の病院等に勤務すること返済を免除する制度です。ただし、受験時に兵庫医科大学兵庫県推薦入学制度との併願は認めますが、兵庫県推薦入学生に選ばれた場合は、兵庫医科大学兵庫県推薦入学制度での入学となります。
兵庫医科大学の受験をお考えの方で詳しい内容をお知りになりたい方はMedi-UPまでお問い合わせください。
2022年7月18(月祝)に、Medi-UP(メディアップ)西宮北口校(実施会場は研伸館西宮校)にて実施した兵庫医科大学医学部入試説明会のブログはコチラ
<<<<<<< Medi-UPからのお知らせ >>>>>>>
◆【近畿大学医学部】推薦入試対策講座2022はコチラ
◆【関西医科大学】推薦入試対策講座2022はコチラ
◆【兵庫医科大学】学校推薦型&総合型選抜入試対策講座2022はコチラ