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今の時期に浪人生がしておくこと

 みなさん、こんにちは。Medi-UP英語科の中新です。
 今年度の医学部入試もほぼすべて終了しました。見事医学部合格の栄冠を勝ち取れた方々、本当におめでとうございます。病気に苦しむたくさんの人を救ってあげられる素晴らしい医師になってくれることを願っています。一方で、残念ながら思うような結果にならず、医学部受験の難しさを痛感した人もいるかと思います。落ち込む気持ちもわかりますが、次年度に向けての受験勉強はすでに始まっています。まずは、今年結果を出せなかった原因をきちんと分析し、予備校の授業が本格的に始まる4月までに、受験に必要な基礎学力と基礎体力(毎日勉強を続けていく継続力)を培っておきましょう。予備校の授業(特に医学部レベルの授業)は基礎的なことはある程度理解していることを前提に進められることが多いので、しっかりと授業についていくためにも今の時期に基礎的なことの学習をしておきましょう。

 なお、Medi-UPでは他予備校に先立って2月から既卒生向けの準備講座が始まっています。その中で僕が伝えている『今の時期に浪人生がしておくこと』を紹介させていただくので、みなさんの学習の参考にしていただければと思います。

 上でも述べましたが、この時期は発展レベルの問題に取り組んだり、過去問をひたすら解いたりするような時期ではなく基礎固めを徹底的に行ってください。基礎とは決して簡単とイコールではなく、これから先の学習の土台になる力を意味しています。土台がしっかりしていないところにいくら知識を積み上げても、必ず途中で崩れ、高く積み上げていくことはできません。

英語における基礎力の中で特に重要な要素が次の3つです。

①語彙力の構築  ②品詞の理解  ③句と節の理解

それぞれに関して見ておきましょう。

①語彙力の構築

英単語を覚える時は、単語の意味を覚えるだけではなく、スペル、派生語、反意語、類義語なども併せて覚えるようにしなければ読解や英作文において活用できる知識にはなりません。それらを含めて覚えていくとなると、1つの単語を覚えるだけでも思っている以上に語彙の学習には時間と労力がかかることを理解しておきましょう。また、動詞を覚える時には、他動詞/自動詞の区別、後ろにどのような形をとるか、まできちんと覚えていくことが重要です。

動詞が英文の構造を決める以上、その知識が欠如していれば、いくら文法学習をすすめても正しい構造把握はできませんし、正しい英文を書くこともできません。動詞の語法はとにかく覚える以外の方法はありません。同じ形をとる動詞はグループ化(cf.動詞 A as B「AをBとみなす」系はregard / think of / look on / see…etc.)しながらまとめて覚えるなど工夫しながら、1つでも多くの動詞の語法を今の時期から覚えていきましょう。

②品詞の理解

 英語の力を伸ばすうえで最重要と言えるのが品詞の理解です。英語では、単語1語1語の品詞を意識するだけではなく、カタマリとしての品詞(句と節)を意識することが必要です。英語におけるカタマリは、名詞/形容詞/副詞のカタマリに分類されます。例えば、不定詞to Vには名詞/形容詞/副詞の用法がありますが、表現をやみくもに暗記したり、文法の4択問題ばかりを解いても、それが品詞理解に根差していなければ読み書きにつながる英文法としての知識には絶対になりません。品詞の重要性に関しては、以前の僕のブログ記事『避けては通れない英語。英語が苦手な受験生はどうする』でも書いているので是非ご一読ください。
まずは、下記に示した品詞の働きをしっかりと理解しておきましょう。

③句と節の理解

前提となる各品詞の働きを理解したうえで、今度はカタマリとしての品詞と英文法をリンクさせることを意識して学習していきましょう。これがきちんと理解できているかどうかを確認する時に僕がよく生徒にする質問がこれらです。

Q1. 関係副詞は何節を導きますか?
Q2. 分詞構文はどの品詞のカタマリですか?
Q3. 関係詞whoと疑問詞whoの違いをどう説明しますか?
Q4. 接続詞の中で名詞のカタマリを導く3つは?

 さて、すべて答えられますか?(答えは下の一覧表でチェック!
 レベルや学年を問わず、生徒たちの多くがこの質問にきちんと答えられません。つまり、多くの生徒は文法と品詞がリンクしていない学習をしている、ということを意味しています。その状態で、「音読だ!多読だ!」と流行りの勉強をし続けても残念ながらまったくもって無意味です。文法的な理解ができていない英文をどれだけ読もうが覚えようが自身の理解と結びついていないので知識として習得できないからです。僕は15年以上予備校講師として英語の授業をしていますが、年々文法をきちんと学んだことのある生徒が減っていて、それと共に英語が苦手な生徒が増えていると感じています。方法さえ間違えなければ誰でも出来るようになるのが英語という教科です。このことをぜひ英語が苦手な人にも感じてもらえれば、と思って日々授業をしています。(自分語りみたいになってすみません)

 

 限られた時間で最大限効率よく英語力向上させていくには、結局は英文法をきちんと理解するという王道の勉強から始めるしかありません。この文法理論を重視した英語学習が正しいということは、Medi-UPの卒業生たちが合格体験記で多く書いてくれていますので、そちらも是非ご覧ください。僕が熱く文法の重要さをあれこれ語るより(すでにさんざん語ってるよ?というツッコミ待ち)も、成功した人たちの言葉の方がみなさんには響きますよね。
 4月までに僕が書いてきたことをしっかりと意識しながら学習し、準備万端な状態でスタートを切れるように頑張っていきましょう!

Medi-UP講師
中新 洋平

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