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AI学習と受験勉強

 突然ですが,「ChatGPT」をご存じでしょうか?ChatGPT本人に聞くと次のような答えが返ってきました。

(数学・化学・物理担当 大矢浩祐講師)

 「ChatGPTは、OpenAIが開発した人工知能の一種で、自然言語処理に特化した大規模な言語モデルです。ChatGPTは、大量のテキストデータから学習され、人間と同じように自然な言葉で文章を生成することができます。ChatGPTは、質問応答、文章生成、文章要約、言語翻訳などのタスクに使用されることがあります。」

 少し難しい言葉もありますが、要はこちらの質問に対して人工知能(AI)が自動で返答してくれるというものです。それも変な日本語になることはなく、意味がきちんと通じるものになっています。数年前に、iPhoneにも搭載されているSiriの機能を使ったときもかなり衝撃を受けましたが、大人になってからこういうものに触れると一段とその凄さを実感します。このChatGPTは使う人の能力に応じた成果をきちんと返してくれます。もちろん、まだまだ問題もありますが、賢く使えばとても有用なものです。
 これを読んでいるのが医学部を志す受験生であれば、将来AIにはお世話になるはずです。皆さんが医療現場で活躍し始めるには、医学部生として6年、研修医として2年、つまり最低でも8年が必要です。10年もすれば、科学は考えられないくらい進歩しています(ちなみに初代iPhoneが発表されたのは、今から16年前です)。医療現場でこのAIが使用されていることも容易に想像できます。ぜひこれらの機能について少しでも知っておくことをお勧めします。

 さて、このAIですが、どのように学習しているかご存じですか?簡単に説明すると、まずは大量のデータを収集し、その中から不要なものを除き、必要なものを蓄積します。その後、そのデータを分析し、規則性や関連性を見つけ出し、判断や予測を行います。そしてテストによって、正答率などを評価し改善していくという流れです。この学習の流れは、人間が学習する流れと同じです。もちろん受験勉強でも同じではないでしょうか?
 そもそも知識がないと考えることはできません。英語や生物などの語句や知識の占める割合が大きい科目はもちろんのこと、物理や数学といった科目でも、公式や基本的な問題の解き方を知らずに、難しい問題に手を出すことには何の意味も成果も生まれません。そして蓄えた知識をしっかりと整理し、重要なものを確実に覚えていくことが必要です。ただ丸暗記するのではなく、規則性や他の単元との関連性も考えながら覚えていくと、記憶に残りやすく、さらに応用もできるようになるはずです。最後に演習授業や模試などによるアウトプットを行って、知識の修正を行っていくことで、成長していけます。
 新年度が始まって1か月が過ぎました。受験生の皆さんはどのように過ごしているでしょうか?焦って難しい問題を解こうとはしていませんか?今皆さんが行うべきことは、正確な知識を蓄えていくことです。そして、それらの知識を関連する事柄とつなげつつ広げていくことです。演習授業や模試は、もちろん良い点数を取ることも大切ですが、軌道修正としての役割が大きいです。結果をしっかりと受け止めつつ、改善すべきところを見つけたなら、すぐに修正し、次へとつなげていきましょう。

Medi-UP講師
大矢 浩祐