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「併願制」の推薦入試 ~近畿大:推薦入試~

併願制の推薦・総合型選抜を行っている大学として、前回は「東海大:希望の星育成」について取り上げました。

今回は、「近畿大:推薦入試」について、少し詳しく見てみましょう。

近畿大:推薦入試

近畿大医学部の推薦入試は、受験資格が1浪生までで、併願可能なうえ評定平均が課されないので、例年、国公立医学部の志望者も受験してきます。これまでの入試も難関で、ここで不合格であっても、年明けにある国公立大学や大阪医科薬科大、関西医科大、近畿大、兵庫医科大の一般選抜に合格した人はこれまでも多くいました。

今年は大きな変更があります。近畿大医学部の推薦入試では、2年前から英語が他学部との共通問題になっていましたが、今年からは数学も他学部との共通問題になります。

以前に、近畿大医学部の一般後期入試の問題形式が、全科目とも他学部との共通問題であった時期がありましたが、当時の合格最低点から考えても、他学部との共通問題の目標ラインは英語で80%~、数学は90%~でしょう。

問題の難易度が下がるので受けやすくなると考えがちですが、その分、得点ラインも上がってきますので、難関であることには変わりなく、その対策は必要です。

ただ、近畿大学の全学部共通問題は豊富に過去問があります。1年前の過去問だけでも英語は10回分(推薦:4日、一般前期A:2回、一般前期B:4回、一般後期:2回)あるので、問題練習には困らないです。近畿大学のWEBページに問題と略解が公開されていますので、確認してください。数学も同様に多くの過去問がありますが、医学部の試験は数ⅠAⅡB型ですので、理工学部等の数Ⅲ型は該当しないことに注意して下さい。

理科は従来通り、医学部独自形式で、1科目選択になりますが、中央値補正法で得点調整されるので、素点がそのまま得点とならないことは知っておきましょう。

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また、一部の高校が対象になっている「指定校推薦」の受験者は、公募推薦と同じ試験問題が課されますが、ほぼ全員が合格する他学部の試験とは違い、当日の試験である程度の得点が取れないと不合格になることもあるので、学校内の推薦がもらえた人も、最後まで油断しないようにしてください。

さて、一般入試では昨年までと同様に、数学・英語ともに医学部独自形式に戻ります。
推薦の問題形式が変わったことで、以前のように、推薦の対策を行ってその後に一般入試にそのままつなげていくことが少し難しくなりましたが、2023年1月・2月に行われる一般入試はスケジュール上、注目すべきポイントがあります。

それは2月26日に実施される『後期試験が国公立2次試験日と重複する』ことです。これは大きな日程被りで、つまり国公立受験生は、近畿大医学部は推薦(1浪目まで)と一般前期だけしか受けられません。私立医学部専願で国公立を受験しない人にとって大きなチャンスとなります。

いづれにしても、理科は推薦と一般前期・後期で共通の形式ですので、近畿大学医学部の合格を目指す方は、推薦入試を受験する人も、できれば理科2科目の学習を継続しながら、一般入試の対策も頭に入れたうえで勉強を進めてください。

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Medi-UP 土肥 真輔