医学部受験のプロがお届けする医学部受験情報ブログ

大阪上本町/西宮北口/京都にある医学部受験専門「Medi-UP」の進学アドバイザーが発信する医学部受験ブログ。個別指導×少人数集団授業で毎年医学部合格者を輩出しています!

2024年度私立医学部入試変更点【一般選抜編】(速報)

現行の教育課程が最終年度となる2024年度入試に向け、現在高校3年生の方は1学期期末テストに向けて、また高卒生の方は単元別基礎学力完成に向けて寸暇を惜しんで朝から晩まで勉強に打ち込んでおられることと思います。

今回は2024年度私立医学部入試に関する最新情報をお届けします。7月から8月にかけて各大学で開催されるオープンキャンパスにおいて2024年度入試概要が明らかになると思われますが、2024年度入試変更点について、一般選抜と学校推薦型・総合型選抜に分けてまとめました。盛り沢山な内容なので、2回シリーズに分けてお伝えします。(以下の情報は2023年6月27日(火)時点で判明している情報です)

今回は、一般選抜についての入試変更点をお伝えします。

一般選抜の募集人員に変更がある大学

2024年度一般選抜で募集人員を減らす大学は、東京医科大学(79名→74名)、大阪医科薬科大学・前期(75名→68名)、兵庫医科大学・一般A(約73名→約69名(内2名増員申請中))、産業医科大学(約80名→約70名)です。この4大学はいずれも学校推薦型・総合型選抜の募集人員を増やす関係で一般選抜を減員しています。

その一方で、獨協医科大学は新たに後期入試を新規実施します。昨年度入試は一般選抜を2日間で実施しましたが、募集人員10名で後期入試を実施します。これにより、一般前期(57名→52名)に、共通テスト利用選抜(10名→5名)にそれぞれ減員します。

一般選抜の試験方法に変更がある大学

大阪医科薬科大学・前期と後期の数学の試験時間が100分→90分になります。近畿大学は、前期の数学の出題方法が医学部独自問題→他学部の同一の入試問題となり、英語と同様にマークシート方式になります。試験時間60分は従来通りです。一般選抜(後期)は従来通り、医学部独自問題の記述式です。日本大学はN第1期とN第2期の2次試験で実施する面接点が60点→30点とします。福岡大学は小論文の試験時間が60分→50分になります。

大学入学共通テストの試験科目・配点変更がある大学

獨協医科大学は、英語・数学・理科2科目に加え、国語(近代以降の文章)を追加し、400点満点→500点満点になります。2次試験日は、新規実施する一般後期2次試験と同日になります。杏林大学は、英語・数学・理科2科目に国語(近代以降の文章)を追加し、英語と国語の2科目受験した場合は、高得点の科目を合否判定に使用します。これにより、国語の配点が、100点→200点に換算されます。日本医科大学は、「共通テスト(国語)併用」を一般選抜(後期)→一般選抜(前期)に移行します。さらに、英語4技能の評価を加えるとホームページで発表しています。詳細については後日の発表が待たれます。産業医科大学は、第1次学力検査である大学入学共通テストの配点が変わります。地歴・公民が60点→40点に、理科2科目が60点→80点になります。また、一般選抜方法がA方式からC方式の3方式に拡充されます。募集人員は、A方式約60名、B方式5名以内、C方式5名以内でA~Cは重複出願可能です。選抜方法は、A方式(共通テスト+個別学力検査+小論文)、B方式(個別学力検査+小論文・面接)、C方式(共通テスト+小論文・面接)となり、多様な選抜方法となります。

1次試験会場の変更がある大学

1次試験会場の変更は試験地までの交通経路や所要時間、また試験日前後の移動行程にも影響しますので、押さえるべき大切なポイントです。杏林大学は、五反田TOCベルサール新宿グランド→ベルサール新宿グランド、ベルサール東京日本橋に変更です。東邦大学は、五反田TOCビル→パシフィコ横浜ノースに変更です。北里大学は、東京水道橋→パシフィコ横浜ノースに変更です。愛知医科大学は、大阪会場:南港ATCホールグランフロント大阪 北館 B2F「ナレッジキャピタル コングレコンベンションセンター」に、東京会場:ベルサール高田馬場東京流通センターにそれぞれ変更です。兵庫医科大学は、神戸会場:神戸国際展示場→大阪ATCホールに変更です。福岡大学は、名古屋会場:TKPガーデンシティPREMIUM名古屋新幹線口→プライムセントラルタワー名古屋駅前に変更です。出願する予定の大学へのアクセス情報を確認しておきましょう。

Medi-UP入試情報担当 川原 仁志