10/20(金)にMedi-UP(メディアップ)西宮北口校にて岩手医科大学入試説明会を行いました。
岩手医科大学入試キャリア支援課の高橋様に直接お越しいただき、大学の特色、2024年度入試変更点、2024年度入試概要について詳しくお話いただきました。
岩手医科大学の特色について
岩手医科大学は歴史が深く、創立者の三田俊次郎が1897年(明治30年)に開設した医学講習所・産婆看護婦養成所を併設した私立岩手病院にさかのぼり、開設125年の旧設の医学部になります。最寄りの矢幅駅は盛岡駅から電車で13分、医学部のある矢巾(やはば)キャンパスは駅から徒歩15分のところにあり、自然豊かでリラックスできるロケーションが魅力です。
大学のすぐ隣には2019年9月に開院した岩手医科大学附属病院があります。病床数1,000を擁し、岩手県内はもちろん北東北における医療拠点の病院として最新の医療設備を備えながら、教育施設としての役割を果たしています。医学部に入学すると1年次の1年間は学生寮に入寮します。岩手医科大学の特色として、矢巾キャンパス内に医学部の他に歯学部・看護学部・薬学部の4学部を設置しています。医学部の学生のみならず、他学部の学生と共に生活を送ることで、学部の垣根を超えたチーム医療の土台を築くことができることが強みです。
医学部のカリキュラムで特徴的な点は、早期の地域医療の体験実習が組み込まれていることです。1年次に地域の医療現場に赴き、地域医療を学びます。3年次には病院研修、5年次には実際に医師と共に診療に参加しながらの病院実習を行います。6年次は、医学部・歯学部・薬学部・看護学部の4学部の学生が共に集まり、医師、歯科医師、薬剤師、看護師が協力しながら患者を治療するためのチーム医療を実践する合同セミナーを行います。
入学してから1度も留年せずに卒業するストレート卒業率は年々上昇しており、90%後半となっています。第117回(2023年)医師国家試験の新卒の合格率は90.8%でした。令和4年度卒業生の初期臨床研修先では、岩手県外の医療機関が全体の60%を超えていました。
総合型選抜(地域医療医師育成特別枠)で入試変更点
2浪までなら全国から出願可能で卒後本学附属病院で2年間の初期臨床研修を行う卒後義務のある総合型選抜(募集人員8名)について、2024年度入試より以下の4つ変更点があります。
①募集人員8名の半数を総合型選抜単願者の中から選抜
②自己推薦書の評価を50点満点から段階評価となり、基準に満たない場合は不合格
③個人面接と2回の課題型面接(個人)(面接点100点)に加えて、新たに地域医療に従事する医師による1人あたり15分程度の面接(面接点50点)を実施(学科試験350点と合わせて500点満点)
④英語の資格・検定試験(2021年4月以降に実施で4技能に限り有効)で20点、10点の加点制度を新設
学校推薦型選抜、一般選抜について
2024年度入試変更点として、学校推薦型選抜と一般選抜では、調査書は「面接時に評価」することとなり、出願書類は出願資格の確認と面接時の参考となります。
一般選抜では、1次試験の英語・数学が試験時間120分で今年も実施されます。2023年度の1次合格最低点は、61.7%でしたが、最終合格を目指すならこれ以上に高い点数を1次試験で取ることを意識して残り4カ月の期間勉強に励んでほしい、ということです。
合否判定については、1次試験では、試験科目合計(350点満点)の成績上位順に1次合格者を選抜します。2次試験では、1次試験成績に面接(50点満点)を加えた成績上位順に合格者を選抜(但し、面接において大学が設定する基準に満たない場合は、成績順によらず不合格と判定)します。たとえ、1次試験が高得点であったとしても2次試験の面接で不合格になる可能性があるということです。
2024年度入試より一般選抜の面接は対面形式に
2次試験の試験会場は例年通り、1次試験と同様に、本学会場に加え、大阪会場と東京会場(試験会場は、ベルサール東京日本橋)も選べます。出願時の2次試験会場選択で、本学を選択しないことによる合否への有利不利はありません。2024年度入試より、対面形式(昨年はオンライン形式)で実施する形になります。
岩手医科大学への志望理由に「地域医療に従事したい」ことを理由として挙げられることが多いそうですが、必ずしもそれに限る必要はないことを強調されていました。地域医療に従事希望の入試区分は、岩手県地域枠として別枠で設けています。ただ、岩手県の地域医療の現状や課題については知っておいてもらいたいということです。
面接では、面接の立ち居振る舞いから人柄を評価されます。例えば、「本学の教育理念である『誠の人間を育成する』とはどういう意味だと考えるか」「なぜ医師になりたいのか」、「なぜ岩手医科大学を選んだのか」といった質問をされた場合、その質問に対して、自分なりの素直な思いを理路整然と語ることができるか、という点が注目されます。地域医療に従事したい、卒業後岩手県に残りたいという思いを必ずしも期待されているのではありません。面接官の質問の内容に対して、将来どんな医師になることを目指して岩手医科大学医学部に入りたいのかを素直に率直に話す熱意や態度が大切であることを強調いただきました。
岩手医科大学医学部の受験をお考えの方で詳しい内容をお知りになりたい方はMedi-UPまでお問い合わせください。