医学部医学科の入試の数学では、ほとんどの大学・方式で数学ⅢＣが含まれます。数学ⅢＣはボリュームが多いため、現役生は既卒生に比べて数ⅢＣの演習量が受験本番までに少なくなりがちです。（ここでの数Ｃは平面上の曲線と複素数平面を指します。）
中高一貫校など、高２のこの時期に数ⅢＣの学習を開始する高校もあります。高2の１学期の中間考査で数列の極限、期末考査で関数の極限を学ぶ進度なら、受験まで余裕をもって入試問題を演習することが可能になるでしょう。
（もちろん早い進度の場合、習った内容を身につけていくことも重要になります）
学校の授業進度がそこまで早くない場合は、塾などを活用して早期に学び始めるのもよいでしょう。
数ⅢＣを始める前にⅠＡⅡＢを完璧にしておこうとする気持ちも理解できますが、進度がゆっくりだと入試問題を十分に演習することなく受験を迎えてしまいます。医学部入試では、高３の秋での推薦入試の試験範囲に数ⅢＣが含まれている大学もあり、そこで１浪までの既卒生と競う入試もあります。
例えば「数列の極限」は数Ｂの「数列」、「関数の極限」は数Ⅱの「三角関数」と「指数対数関数」が既習でないと理解できない部分がでてきます。「平面上の曲線」は数Ⅱの「図形と式」と「三角関数」が既習であれば対応できます。数ⅢＣの各単元を学ぶために必要なⅠＡⅡＢの単元が既習であれば、いつでも数ⅢＣを学び始めて構いません。
高3の秋に大きな山場を迎え、共通テスト後すぐに私立一般入試がはじまる医学部入試においては、各単元を完璧にしてから次に進むのではなく、ざっと全体像を把握し、スパイラル学習を取り入れて徐々に深く理解していく方法が最も効率的です。早く数ⅢＣを始めることで、志望大学レベルの入試問題演習に早期に取り組むことができ、他科目に時間を割く余裕も生まれます。これにより、数学以外の他の科目を直前期に大きく伸ばすこともやり易くなるでしょう。
もちろん、高２の秋以降や高３になってから数ⅢCを学び始めても医学部に現役合格することは可能ですが、各科目のバランスが重要ですので、計画的に学習していきましょう。
夏が近づいています。学校が休みになり、時間的余裕ができるこの時期は絶好のチャンスです。学校で既習の単元をお教えいただければ、一人ひとりに最適な学習計画を立てます。Medi-UPの高２生対象の少人数集団講座では今月から数ⅢＣの授業が始まりました。ぜひ一度、体験授業を受けに来てください。
さらに、Medi-UPでは今年も高３生向けに「大阪医科薬科大学公募推薦対策」を実施する予定です。数ⅢＣの演習量を補うため、基礎から発展問題まで幅広く演習問題を多数用意しています。昨年の入試は、数学で差がつく内容でしたが、全合格者10名中、Medi-UPから3名の合格者が出ました。
ぜひお問い合わせください。
Medi-UP 数学科 松下 哲
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