2021年度入校用の防衛医科大学校 受験要項がすでに医科大学校のホームページに掲載されています。
先日、Medi-UPにも地方協力本部の担当者がご来校され、令和３年度入校用の受験要項を頂きました。
（1）防衛医科大学校の特色
防衛省が管轄する自衛隊医務官を養成する教育機関です。入校後は特別職国家公務員の身分となり毎月学生手当が支給され、年２回の期末手当も支給されますので、学費の納入は不要です。卒業後は、６週間の陸・海・空のいずれかの自衛隊の幹部候補生として幹部候補生学校に入校し、幹部自衛隊の医官となって２年間の初任実務研修（臨床研修）を行います。その後、防衛医科大学校病院及び自衛隊中央病院等の自衛隊病院または部隊、医務室等に医官として２年間勤務します。２年間の部隊勤務後は、専門分野の研修科目を防衛医科大学校病院等で２年間（研修科目によっては最大４年間）の専門研修を学び、専門医の資格を取得します。その後部隊等に１年以上勤務し、自衛隊が活躍する国内外で医官として勤務します。その後は、４年間の医学研究科における研究、部隊勤務の継続、自衛隊中央病院などのキャリアパスがあります。卒業後、９年未満に自衛隊を離職する場合は、卒業までに支給された経費を償還しなければなりません。（平成31年３月の卒業生の償還最高額4,278万円）
（2）受験の流れ
受験料は無料です。受験会場は原則、出身高校が所在または受験者の現住所のある会場で受験します。最終合格後、国公立大学２次試験の結果発表が出るまで合格権を保持することが可能です。
（3）１次試験
非常に高い難易度と言われています。１次試験の合格最低点などは公表されていませんが、国公立医学部志望者の併願者が数多く受験しています。
（4）２次試験
例年地方協力本部主催の説明会で１次試験合格者に模擬面接や小論文の過去問を発表しています。面接は防衛医科大学校のカラーのパンフレットを読み込んでおくことがポイントです。身体検査も実施されます。
（5）2020年度入試結果
防衛医科大学校のホームページに過去７年間の受験者と合格者数が掲載されています。令和２（2020）年度の受験者数5199名（男子3612名、女子1587名）、合格者数322名（内女子67名）、実質倍率16.1倍という結果でした。例年5千人～6千人の規模で受験しています。
（6）令和３（2021）年度受験要項
昨年との大きな違いは出願期間です。昨年度は9月の１か月間でしたが、次年度は7月1日から10月7日までと約3か月間になっていることにご注目ください。すでに出願が始まっています。試験内容も１次試験は２日間実施され、国語、数学、英語は択一式と記述式の２つ課される国公立大学型の試験内容です。
■募集人員 約85名
■年齢制限 ２浪まで（令和３年４月１日現在18歳以上21歳未満の者）
■専併区分 併願可（国公立２次試験合格結果発表後まで辞退可）
■出願期間 令和２年７月１日(水)から10月７日(水)まで(締切日必着)
■試験内容
１-1．１次試験 １日目10/24(土)午前
国語 現代文・古文・漢文・90分・択一式
数学 ⅠAⅡB（数列・ベ）Ⅲ・90分・択一式
英語 択一式・90分
１-2. １日目10/24(土)午後
国語 現代文・古文・漢文 60分・記述式
英語 記述式・100分
２．１次試験 ２日目 10/25(日)
理科 物理・化学・生物から２科目選択・120分・記述式
数学 ⅠAⅡB（数列・ベ）Ⅲ・100分・記述式
３．２次試験 12/9～11 (指定日)
小論文 課題文型（２題：200字の要約と600字の意見論述）・90分
面接 個人面接（面接官３人）・約15分
身体検査 受験要項記載内容
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