医学部受験のプロがお届けする医学部受験情報ブログ

大阪上本町/西宮北口/京都にある医学部受験専門「Medi-UP」の進学アドバイザーが発信する医学部受験ブログ。個別指導×少人数集団授業で毎年医学部合格者を輩出しています!

東海大学医学部入試オンライン説明会を行いました

7/20(水)に東海大学医学部の入試担当の方をお招きし、オンラインミーティングツールを用いて医学部入試説明会を行いました。

今回の説明会でお話いただいた内容を一部ご紹介させていただきます。

f:id:pratinum:20210928092037j:plain

大学の特色について

東海大学は、日本最大級23学部62学科・専攻・課程があり、学生数28,585名(2022年5月現在)を擁する総合大学です。医学部医学科キャンパスは、1974年(創設48年)に設立され、医学科と看護学科があります。キャンパスは神奈川県伊勢原市にあります。東京新宿から小田急線で所要時間訳約55分です。

医学部付属病院の「高度救命救急センター」では、神奈川県西部にある唯一の救命センターとして、1999年からドクターヘリを運用し、年間200件以上の運行実績を持っているとのことです。昨今のコロナ禍においては、国内で最も多いコロナ患者を受け入れているということです。

東海大学の1年次の在籍学生数は121名です。編入学試験を実施していることもあり40歳以上の入学生もいます。

カリキュラムについては、1年次に週2回、湘南校舎で英語科目や体育科目等を含む教養科目と基礎医学を、2年次に解剖を含む人体構造学を学びます。4年次の夏にクリニカルクラークシップOSCE、CBTを実施し、その後基礎臨床実習を5年次にクリニカルクラークシップ(診療参加型臨床実習)を行います。6年次の夏にはポストクリニカルクラークシップOSCEを実施し、医師国家試験を目指します。

中でも海外留学制度をカリキュラムに取り入れていることも特徴的です。3か月間という長期間に現地の医療チームに加わって臨床実習を経験し、学内のクリニカルクラークシップの単位認定を受けることができます。その他の海外研修プログラムとして、例えばハワイ大学医学部とコラボレーションし、「ハワイ医学教育プログラム(HMEP)」を開講しています。米国の医師を講師として招聘し、グローバル・スタンダードな医学教育を日本国内で実践しています。

約6割の学生がクラブ・サークルに属しており、週1日程度の活動を行っています。

求める学生像

教育目標は、「豊かな人間性を持ち、知識・技能・創造性に秀でた『良医』の育成」です。東海大学が定める卒業までに身につけるべき6つの領域として、「豊かな人間性」「社会的役割の認識」「論理的・創造的思考力」「応用可能な医学的知識」「総合医療実践技能」「グローバルな視点」を掲げています。

学費と大学独自の奨学金

6年間の学費総額は約3,500万円(諸会費別)です。入学時の校納金(春学期)は354万円、秋学期は286万円で、1年次学費総額は640万円です。医学部独自の奨学金として「医学部特別貸与奨学金」が年間200万円、原則として6年間継続で貸与される制度があります。入学試験の出願時に申請し、卒業後直ちに本学付属病院で6年間(初期臨床2年+後期専門研修3年を含む)勤務することにより全額返還免除となります。募集人数は、一般選抜5名、共通テスト利用選抜2名、総合型選抜(希望の星育成)2名です。2022年度入試では、一般選抜では正規合格者、共通テスト利用選抜者は繰り上げ合格者に奨学金の申請が回りました。特待生ではないので、繰り上げ合格者にも貸与の可能性がある奨学金制度です。

総合型選抜(希望の星育成)と一般選抜、共通テスト利用選抜

総合型選抜(希望の星育成)は、クラブ活動や課外活動にも情熱を注ぐ現役生のみを対象とした入試で評定平均3.8以上が出願資格です。1次選考では主に小論文、オブザベーション評価、個人面接が行われ、1次選考合格者が、2次選考として指定された受試験科目の大学入学共通テストを受験し、最終合格者を決定します。共通テストの合格基準8割程度が2022年度入試から撤廃されています。

一般選抜では、2023年度入試より数学Ⅲが数学の出題範囲から除外され、数学ⅠⅡABが出題範囲となります。これまでと同様の大問3問で出題予定で、去年と大きく変えることはしない予定だそうです。また、これまで通り1次試験は2日間設定で、理科は試験開始後に1科目を選択受験します。1次試験の合否判定については、2日間受験した場合はいずれか1日の総得点(いずれかの試験日に受験した3科目の合計点)の高い日の方で判定します。また、各科目ごとの最低点(足切り点)はなく、3科目の合計点で判定されます。

大学入学共通テスト利用選抜では、大学が指定した大学入学共通テストの試験科目を受験したかどうかを必ず確認してほしいと強調されていました。2022年度入試では、志願者のうち3名が指定した試験科目を満たしていなかったために受験者から除外されています。

2次選考(小論文・面接)は得点化はせず、1次選考の高得点順に順位を付け、2次選考において「否」と判定された者を除外して合格者を決定します。

冒頭で述べた総合型選抜(希望の星育成)は他大学と併願可能な入試です。また、一般選抜、大学入学共通テスト利用選抜、静岡県地域枠(全国から出願可能)、神奈川県地域枠(出願資格は神奈川県出身者限定)は全て併願が可能となっていますので、受験機会の多い大学といえましょう。

東海大学医学部の受験をお考えの方で2022年度入試結果など詳しい内容をお知りになりたい方はMedi-UPまでお問い合わせください。