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現役生が化学を学習する際の注意点

      医学部入試を突破する3つの基盤

教科書の確認

医学部入試の化学は、高校の「化学基礎」と「化学」という2つの科目から出題されます。ですから教科書も「化学」と「化学基礎」の2冊あるのですが、どちらも使っていますか?「化学基礎なんていう教科書、ありましたっけ?」という生徒さんがよくいますが、必ず学校で配布されているはずです。この2冊の内容はほとんど別物で、入試では当然どちらからもしっかり出題されます。
数多くの入試問題を見てきた講師からすれば常識なのですが、入試問題は教科書の文章をほとんどそのまま使って作られています。したがって、普段から何度も教科書を読んでいる人とそうでない人とでは、問題文の理解度・処理速度に雲泥の差があります。化学科の講師はみな「教科書をしっかりと読みなさい」と言っているのですが、実践できている人は少ないようです。逆に言えば、教科書をしっかりと読みこなしている人はそれだけで大きなアドバンテージを得ていると言えます。

高分子化合物の学習を後回しにしない

現役生は、教科書の最後にある「天然高分子」および「合成高分子」の学習がおろそかになりがちです。しかし、この分野は最も確実な得点源です。特に、共通テストの受験を考えている人はなるべく早期に全範囲の学習を終わらせましょう(センター試験では「天然高分子」と「合成高分子」のどちらか一つを選択できましたが、共通テストではそれができなくなりました)。知識があれば得点できる分野ですから、ここで失点すると合格が遠のきます。

問題集はあくまでツール,模試と過去問を大切に

「重要問題集を完璧にしたら受かりますか」という受験生がよくいます。確かに、重要問題集が本当に「完璧」ならたいていの大学は受かるでしょうが、重要問題集を何周しても、重要問題集が「完璧」になることは残念ながらありません(2周やったのに過去問はぜんぜん解けない、という人はよくいます)。それに、あなたの目標は合格することであって問題集を何周もすることではありません。
さしあたっては「入試過去問」と、実際の入試に近い状況を体験できる「模試」で得点できるようになることが目標です。問題集は過去問を解けるようになるためのツールでしかありません。過去問に体当たりしてください。模試の復習をしっかりとしてください。そして、「わかったつもり・できているつもり」だったところをはっきり認識し、それを補強してください。そのときには問題集が大いに役立ちます。問題集とはそうやって「完璧」に近づけていくものです。

Medi-UP化学講師
織田 拓也

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