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奈良県立医科大学が一般前期の選抜方法を変更

奈良県立医科大学医学部が前期試験の選抜方法を変更することが発表されています。 
2024年度入試から、前期試験の2次試験の学科試験が廃止され、その代わりに小論文試験が行われます(面接試験は実施)。
 
これまで、奈良県立医科大学は前期試験と推薦選抜試験(緊急医師確保枠、地域枠)の2次試験を2013年度から『トリアージによる奈良医大入試方式』と名付け、2次試験を180分の試験時間で「数学」「英語」「理科(1科目選択)」を同時に解答する形式で行ってきました。
※推薦選抜試験(緊急医師確保枠、地域枠)の形式は2024年度以降も変更ありません

“知識だけでなく、医師を目指す者に大切な「迅速」「的確」「冷静」な判断力を見る試験として実施します。”
大学はこのように打ち出し、実際、試験時間に対して問題量がとても多く、受験生はどこから考えて解答するべきか、どのような時間配分で解答するべきかを求められました。

その学科試験が廃止され、個別試験が小論文と面接だけとなりますので、非常に大きな変更です。
奈県医は現時点で、変更理由と選抜の評価について以下のように挙げています。

<変更理由について>
“アドミッションポリシーに基づき、優れた基礎学力を有し様々の分野で秀でた人材の切磋琢磨を通じて、次代を担う有能な医師・研究者の育成を促進するため、前期日程入学試験の選抜方法を令和6年度入試より変更します。”

<選抜の評価について>
“共通テストの成績を用いた基礎学力の評価ならびにグローバルな視野から医学・医療の進歩や社会とのかかわりに関心を持ち、未だ答えのない課題等を見出し解決しようとする資質を小論文試験により評価し、選抜します。”

小論文試験の概要については令和5年秋までに公表する予定とありますが、現時点では
“小論文試験では論理的思考力、着想力・構想力、説明力、表現力などを評価します。”
とされています。
新しい入試のポイントは
『次代を担う有能な医師・研究者の育成を促進するため』
『グローバルな視野から医学・医療の進歩や社会とのかかわりに関心を持ち、未だ答えのない課題等を見出し解決しようとする資質を小論文試験により評価』
とある点でしょう。
面接もこれまでの内容から変わってくる可能性も考えられます。

とにかく奈良医大の前期入試は募集人員が22名と少ないので、小論文と面接で求められる力をしっかりと高めておく準備が必要なのは間違いないでしょう。


Medi-UP(メディアップ)では高3生、高卒生をそれぞれに対象に、通年で小論文対策や面接指導をレギュラーで開講します。
奈良県立医科大学の新しい小論文試験をはじめ、国公立医学部・私立医学部で双方に対応できる小論文の指導を年間で行います。
開講は4月10日(月)からですが、定員になるまでは年度途中からの受講も可能ですので、お問合せください。

Medi-UP 土肥真輔