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推薦入試

 先週末には関西の主要医大でも推薦入試が行われました。今回は、現役医学部合格を考えたときに重要度を増している推薦入試について主に来年の受験生に向けて書きます。

(物理担当 有森拓也 講師)

 推薦入試は大学により実施要項が異なるのであくまでも一般論になりますが、通常の学科試験が課される場合、その出題範囲は理科の場合全範囲になることがほとんどです。現役生のこの時期に理科を全分野が仕上がっていることはほぼないでしょう。また、推薦入試では問題が非公表の場合が大半です。過去の受験生からの聞き取りを基に考えると推薦入試の理科で一般入試のような難易度の問題が出題されることはほとんどないようです。
 では、推薦入試に向けてどのような準備をしていけばよいのか。これはかなり明白で、教科書内容を確実に身に着けていくことです。高校の授業内容をしっかり理解し、教科書の問題や傍用問題集を少しずつ解き進め、どの問題が出ても確実に答えられるようにするだけです。教科書には載っているけど、通常の問題集にはあまり載っていない内容が推薦入試では出題されるケースもあります。具体例で言うと兵庫医大の推薦入試では昨年と今年、2年連続で半導体に関する知識問題が出題されました。医学部受験というと難関なので、とにかく難問を解けるようにすることが大切と考えがちです。そして難しい問題ばかり解こうとする受験生が多いのですが、推薦入試だけでなく一般入試でも合否を決めるのは標準的な問題です。また、難問と言っても内容が難解になるのではなく、基礎的な内容を複数組み合わせたものがほとんどで、結局基礎が固まっていないと問題の意図すら理解できないはずです。
 推薦入試の出願には学校の成績等が必要になる場合もあります。教科書を中心とした基礎学力の向上は学校の成績にも直結します。日々の学習を疎かにせず、着実に学力を高める努力のできる人を大学は求めているようです。私も日々努力を続ける人を全力で応援したいと思います。

Medi-UP講師 物理科
有森 拓也