2024年度医学部入試は先週末の近畿大学を筆頭に後期入試が始まりました。そして今週初めには国公立大学2次試験が行われました。
私立医学部入試は前期入試の2次試験の合格発表が行われ、そこで正規合格者と補欠者(繰り上げ合格候補者)が通例発表されます。
補欠者となった場合、大学から補欠通知書が送付され、合格者に欠員が生じた場合、補欠者の中から成績順に繰り上げ合格の連絡が行われます。(繰り上げ合格者を発表しない、補欠通知書を送付しない大学もあります)
補欠からの繰り上げ合格の連絡がいつ来るのか、あるいは、何人の補欠者が繰り上げ合格となるのかが気になり始める時期でもあります。実際、繰り上げ合格者が最終的に何名になるのかについては、大学から発表される入学試験結果を見るまでは分かりません。
そこで過去の年度の入試結果から繰り上げ合格者が最終的に何名だったか、受験した大学の入学試験結果を見ることがあるかと思います。ただ、繰り上げ合格者数は大学ごとに公表状況が一様ではない上に、一目では分かりづらい部分があります。
繰り上げ合格者数の意味
繰上合格連絡時の繰り上げ合格者数の定義は次の2通りがあります。
(1) 入学辞退を申し出た合格者と入学手続きの意思を示した合格者を合わせた人数
(2) 入学辞退を申し出た合格者を除いた人数
(ただし、(1)、(2)ともに通例3月末の入学手続締切日までの入学辞退者を含みます)
愛知医科大学の場合
例えば、愛知医科大学の繰上合格者数は上の(1)の人数です。
愛知医科大学は補欠順位(補欠番号)が書かれた第1補欠者と、補欠順位が書かれていない第2補欠者を2次試験合格発表日に公表しています。
また、大学のホームページに「補欠者繰り上げ状況」を例年公表し、通知済みの補欠順位を確認することができます。
2023年度入試では、第1補欠者152名のうち補欠順位1番目から補欠順位89番目までの89名が繰上合格者となりました。
兵庫医科大学の場合
一方、兵庫医科大学の繰上合格者数は上の(2)の人数です。
兵庫医科大学は、補欠順位が書かれた番号有り補欠と、補欠順位が書かれていない番号無し補欠があり、2次試験合格発表日に受験者個人が照会できるURLから確認できます。番号有り補欠の場合は、補欠通知書で補欠順位を確認することができます。
2023年度入試では、繰上合格連絡時の入学辞退者を除く41名が繰上合格者となりました。
繰上合格者数は、上の愛知医科大学と兵庫医科大学の過去3年間の入試結果を見ても一目瞭然であるように年度により変動していることが分かります。
ですから、2024年度入試において何名の繰上合格者数になるかは入試結果が公表まで待たれます。繰上合格者数を公表している大学の入試結果を見る際は、繰上合格連絡時の入学辞退者を含む繰上合格者数であるのか、入学辞退者を含まない繰上合格者数であるのかを確認しましょう。
最後に全国の国公私立大学ごとの入試情報リンクを載せておきますので、参考の一助にしてください。
Medi-UP医学部入試情報担当 川原 仁志
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