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過去問の活用

 熱くなってきました。夏!って感じです。受験生は夏期講習で忙しくしていることかと思いますが、現役生にとっては貴重な長期休みです。この時間を最大限に有効活用したいですよね。そこで今回は過去問演習についてお話しいたします。ただ、漠然と過去問を解いても仕方がないので、具体的な活用法を記します。ぜひ実践してみてください。では参りましょう。

 毎年、過去問をいつやればいいかと質問に来る生徒がよくいますが、その答えこそ夏です。今のうちに目標の大学の過去問を解き、自分の今の実力とのギャップ、出題の傾向、戦略(どの科目で何点をとるか)を確認しておくのです。特に現役生は、本番のレベルがいまいちわからないという方も多いと思います。「〇〇大学はどんな問題が出ますか?どれくらいのレベルですか?」と質問するくらいなら自ら過去問を解いてしまってください。その方が絶対によくわかります。

 例えば、過去問を1年解いてみて、化学で40点しかとれなかったとしましょう。そこで漠然と落ち込むのではなく、他科目も解いて合格点と比較しましょう。そこで合格点に届いていれば「難しかったけど化学はこのくらいの点(40点)を取ればいいんだな」となりますよね。そうなれば難しい問題をはじめから捨ててしまって、解ける問題に時間を割き、45点とれば大きなアドバンテージになりますね。合格点に届いていなくても、「この科目はもう少しとれたな」とか「このレベルまで取り切れれば合格点だ」とか色んなことが見えてくるはずです。時間が足りなければスピードを上げることを意識しなければなりませんし、記述論述が多いなら日頃から説明を書く習慣をつけましょう。大学に特徴的な問い方があったなら、それを意識してここから勉強すればいいわけです。これを3年分やっておきましょう。難易度は毎年異なりますし、そのバラつきが大きい大学もあります。あなたが解いたその1年は難化(易化)した年かもしれないのですから、3年様子をみましょう。石の上にも3年ってやつです(違う)。

 「冬まで最近の過去問は取っておけ!!」などと言われることがあるかもしれませんが、直前期に過去問を解いても意味がありません。直前期に過去問を解いて、もしその年度の合格点に届かなかったら、あなたはただただ絶望をするだけでしょう。先に述べた分析や対策を実行しようにも時間がありません。しかも過去問というのは言ってしまえば「今年の入試には出ない問題集」なわけです。そんなものを直前期まで取っておく意味はありません。この夏に過去問をやりこみましょう。そして9月以降の勉強に活かしましょう。

Medi-UP 化学担当
柴田祐志