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愛知医科大学医学部入試オンライン説明会2023を実施しました

7/18(火)に愛知医科大学医学部の入試課長をお招きし、オンラインで結んで医学部入試説明会を行いました。
今回ご担当いただきました入試ご担当者さまはこれまで何度もMedi-UPの医学部入試説明会にご登壇くださっており、昨年度に引き続いて今年度も合わせて貴重なお話をいただきました。

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大学の特色について

愛知医科大学医学部は1972年に開学し、2022年に創立50周年を迎えました。2000年に新設された看護学部と合わせ2学部2学科を擁する新設医系大学です。愛知県内に唯一設置されているドクターヘリは2024年度から県中央付近に2機配置され、藤田医科大学と共同利用するということで、これは全国的にも珍しい試みだそうです。年間約540~550件出動要請があるそうですが、これにより隣県の岐阜県三重県とも協力しながら全ての要請に応える体制が整いつつあるということです。去年の9月にはキャンパス内にスターバックスコーヒーがオープンし、在学生にも好評のようです。スターバックスの他にも学生会館やレストランの整備も行ったそうで、生徒と話し合ってまとめた意見が多く取り入れて進められたということで愛知医大の魅力の1つとなっています。

愛知医科大学が所在する愛知県長久手市は、市民の平均の若さNo.1(平均40.2歳)、人口の自然増加率が東海地区で第1位(全国第10位)、住みよさランキング2022では東海地区で第1位という若さ溢れる明るい雰囲気の町です。長久手市は、昨年11月にオープンしたジブリパークがある都市でもあります。

病院施設については、2021年4月に愛知医科大学メディカルセンターが愛知県岡崎市に開院しました。強みの整形外科をはじめとして、藤田医科大学と連携し地域医療の支援を行っています。また、2022年7月には株式会社メニコンと産学連携で全国的にも珍しい眼科に特化したクリニックMiRAIを名古屋市東区栄に開院し、最新ラボによる緑内障等日帰り手術等が行われています。

医学教育の特徴

1年時から大学病院での実際のシミュレーション実習をはじめとする早期体験実習、2年時には、外来案内実習やチーム医療実習をはじめとする独自のさまざま実習プログラムが組まれており、入学後すぐに医学生としての意欲を高める工夫を凝らしたカリキュラムとなっています。また第2助手として、皮膚縫合や糸結びなどを実際に体験できる手術実習や症例検討会(プレゼンテーション)も体験します。

充実した学修環境があることも特徴です。6年生になると4月からは国家試験に向けて「医心館」という学習施設を利用できます。朝7時から夜24時まで利用可能です。4年生の途中から始まる臨床実習開始時期から利用できるセミナー室(学習室)は8:30~22:00まで利用できます。土、日曜日や祝日にも使用できる図書館も学習スペースが充実していますし、全国トップクラスの施設を誇るシュミレーションセンターには模擬患者を使った模擬実習を1年生のうちから使用できます。

求める学生像について

求める学生像については、次の5つを強調されておられました。(1)医学への強い志向、(2)基礎学力と問題解決能力、(3)倫理的価値判断、(4)コミュニケーション能力、(5)誠実です。(2)の基礎学力は1次試験で確認します。小論文試験では、問題解決能力を、面接試験では、上記基礎学力を除く5つの観点から質問される、ということです。面接試験では、この5つのいずれかに基づいた質問がなされると強調されておられました。面接官から変わった切り口の質問がされたとしてもいずれかを念頭に置いているので、自身の経験を上手に結びつけて素直に答えてほしいということでした。

学校推薦型選抜(公募制)と一般選抜、共通テスト利用選抜と入試結果

次に2024年度医学部入試情報についてのご説明がありました。まず、入試変更点についてですが、一般選抜1次試験の東京会場が「東京流通センター」、大阪会場がグランフロント大阪の「ナレッジキャピタルコングレコンベンションセンター」に変更になります。また、一般選抜1次試験日が昨年より1週間繰り上がります。これにより出願締切日が2024年1月4日(木)と大変早くなるので余裕をもった出願準備が必要です。

学校推薦型選抜(公募制)は今年も11月最終週の11月25日(土)に1日で試験を実施します。合格すれば必ず入学する専願制の試験です。現役と1浪までが対象で、評定平均が全体で3.7以上かつ数学、理科、英語がそれぞれ3.7以上であることが主な出願資格となります。学科試験は、英語、数学ⅠⅡⅢABの2科目で小論文、個人面接(受験生1名:面接官3名)も実施されます。愛知医科大学への入学を強く希望する1浪までの生徒さんは是非出願をご検討ください。年度ごとに問題の難易度によって合格者ラインに変動があるものの、65%程度の得点率を目安に考えてほしい、ということでした。

一般選抜については、出願締切が年明け2024年1月4日(木)と非常に早いので早めの出願準備が必要です。2023年度一般選抜の最終合格ボーダーラインは50.2%でした。2次試験合格ラインに入るための目安ラインについて、また、2次試験の小論文と面接の段階評価についてのポイントについても大変詳しくご説明いただき、どのようなことに気をつけて試験に臨めばよいかを聞くことができました。説明会に参加された方は大変参考になったかと思います。

大学入学共通テスト利用選抜は前期と後期があり、後期の出願期間は、大学入学共通テストの自己採点結果を確認してから出願できる日程になっています。ただし、国公立型(5教科6科目)受験となります。2次試験日が2024年3月12日(火)なので、国公立前期試験合格発表日以降での実施になります。

一般選抜の2023年度入試と2022年度入試の現役と浪人年数別に分けた年齢別志願者数を元にお話しいただきました。表を見ながら、現役、浪人の年数に関係なく、合格が出ていることを確認できました。

愛知医科大学の受験をお考えで詳しい内容をお知りになりたい方はMedi-UPまでお問い合わせください。