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通読の勧め

 理科の学習は順調に進んでいますか?今回はちょっと行き詰まりを感じている人にぜひやってもらいたい学習方法を紹介します。それは「通読」です。

(物理担当 有森拓也 講師)

 日々の学習で教科書や参考書を読む機会があると思いますが、どれぐらいの分量を1度に読んでいますか?たぶん、1セクション程度でしょうか。一つのテーマについてのみを教科書で読むだけでは、他の内容との関連性が掴みづらいはずです。
 そこでぜひ試して欲しいのがまとまった分量の通読です。例えば波動分野について教科書を一気に読んでみる。今手元にある教科書では102ページになりますね(笑)。細かい部分でひっかかることもあると思いますが、とにかく通読してください。図や写真などもしっかり見ましょう。そうすると、今学習している内容の位置づけが見えてきます。さらに教科書だけでなく、参考書なども同じ分野を通読してみると効果が倍増します。どのテキストでも同じような説明がなされているはずですが、微妙な視点の違いが必ずあります。比較することで理解が大きく進みます。
 1つのテキストを丁寧にやりこむように言われている人も多いと思います。もちろん、それはそれで正しいことです。ただ、広く浅い学習方法も特に理科では重要になるので、あまり1つのテキストの固執しすぎないようにしましょう。
 私が大学生のころ、ある分野の理解が難しく、先生に相談に行ったことがあります。そのときの先生のアドバイスが、まさしく通読で、3日であるテキストを最初から最後まで読み切りなさいと言われました。そのテキストは確か500ページほどあったと思います・・・。3日で読み切ることはできなかったのですが、細かい部分にこだわりすぎず速いペースで読み進めることで、その分野の重要な考え方をざっくり掴むことができました。
 受験勉強だけでなく、学習一般において全体の流れを把握することはとても大切です。一つの手法として通読という学習方法を試してみてください。

Medi-UP講師 物理科
有森 拓也