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2023関西4私立医大合同入試説明会を行いました(兵庫医科大学)

 9/3(日)に関西の4つの私立大学医学部(大阪医科薬科大学関西医科大学近畿大学兵庫医科大学(五十音順))が一堂に会し、Medi-UP(メディアップ)上本町校にて合同入試説明会を行いました。多くの生徒・保護者にご参加いただき、各大学からの話に熱心に耳を傾けておられました。

 今回は兵庫医科大学入試課の方より、大学の特色、2024年度入試変更点、奨学金制度についてご説明いただきました内容を一部ご紹介します。

兵庫医科大学の特色について

 兵庫医科大学は、1972年4月開学の新設医学部で、医学部キャンパスは阪神本線武庫川駅下車徒歩5分のところにある西宮キャンパスで、大阪梅田、奈良、神戸三宮からアクセス至便な立地にあります。

 創立50周年を迎える2022年3月には、神戸市ポートアイランド内にある薬学部・看護学部リハビリテーション学部の3学部を有する同一法人内の兵庫医療大学と統合しました。これにより、学校法人 兵庫医科大学として、医学部に加え、薬学部・看護学部・ハビリテーション学部の4学部と、丹波地域の健康を支える基幹病院としての篠山キャンパスを擁する医療系総合大学となりました。

 2018年の4月に完成した教育研究棟は、学生が使用する大変充実した施設となっています。講義室をはじめラーニングスクエアと呼ばれる学習スペースでは六角形のテーブルをいくつも組み替えることによって何人掛けのテーブルでも作ることができ、多様なニーズに応えた学修環境となっています。6年生には、24時間利用可能な6年生専用の自習室が与えられており、自習室のスペースが非常に充実しています。教育研究棟の向かいには新病院棟が2026年5月に完成する予定で、最新の設備・施設で臨床実習が行われるということです。

 国際交流にも力を入れています。国際交流センターのサポートの下、アメリカ、中国、ドイツをはじめとする交流校・協定校をもち、1週間の見学研修と4週間の病院研修を行います。また、教育支援体制も充実しており、担当教員からなる医学教育センター、医学部生の自治によって運営され、勉強方法や、部活動との両立、試験対策などを相談できるピアサポート制度が確立しています。2023年度第117回医師国家試験(新卒)の合格率は98.2%でした。医学部生の9割以上がクラブ活動に所属し、キャンパス内にはアーチェリー場、ゴルフ練習場等の施設も備わっています。

 カリキュラムについては、3年次に医・薬・看・リハの4学部の学生によるチーム医療演習を行い、多職種連携(IPW)の重要性を学びます。また、5年次のクリニカルクラークシップ(診療参加型臨床実習)では、診療チームの一員として実際の患者さんに接します。

総合型選抜(卒業生子女枠・一般枠)の2024年度入試概要

 2023年度入試より導入した総合型選抜(卒業生子女枠・一般枠)の選抜方法ですが、2024年度入試より、2点変更点があります。1点目は、一般枠の募集人員が約3名から約5名に増員されます。専願制であることを踏まえ、兵庫医科大学入学希望者を広く募集するためということです。

 2点目は、1次試験の書類審査を廃止し、1次試験(英語・理科2科目の基礎適性検査・小論文と調査書・志望理由書の書類審査) ➡ 2次試験(プレゼンテーション試験・個人面接)の2段階選抜となります。一般枠では2親等以内の親族を除く、医師、薬剤師、看護師、保健師助産師、 理学療法士作業療法士のいずれかの医療従事者からの推薦書が必要です。卒業生子女枠では、両親および祖父母のうちいずれかが兵庫医科大学医学部の卒業生である者であることと本学医学部同窓会(緑樹会)が推薦する推薦書※が必要です。3次試験のプレゼンテーション試験は、「数理的課題に対するプレゼンテーションを課すことにより科学的・論理的思考力を測る」試験で、試験当日に提示された課題を考え、面接官の前で解き方をプレゼンテーションする形式です。
※緑樹会推薦書申請締切日は2023年10月10日(火)。

 総合型選抜の1次試験日は、学校推薦型選抜と同日です。総合型選抜の1次試験日は、学校推薦型選抜と同日です。2024年度入試より、英語の試験時間が60分になります。

 総合型選抜は、「一般枠」、「卒業生子女枠」のいずれも評定平均の制限がありませんので、出願資格さえ満たせば、両方の枠を併願することができます。両方出願した場合、卒業生子女枠 ➡ 一般枠の順に判定されます。

学校推薦型選抜(一般公募制)の募集人員が2024年度入試より約15名に

 2024年度入試より、学校推薦型選抜の一般公募制の募集人員が約13名から約15名になります。学校推薦型選抜は、一般公募制と地域指定制(募集人員5名以内)の2つの入試区分があります。入学試験日は2023年11月19日(日)で、適性能力試験(英語・数学ⅠⅡAB・理科2科目)・小論文・個人面接を受験し、調査書も合わせて多面的・総合的に判定されます。

一般選抜Aの1次試験神戸会場が大阪会場ATCホールに変更

 一般選抜は一般Aと一般Bの2つの入試区分があります。2024年度入試より、一般A(4科目型)の1次試験神戸会場が大阪会場ATCホールに変更になります。一般B(高大接続型)は、英語資格・検定試験を取得していることが出願資格となる入試区分です。英検であれば、2019年4月以降実施の試験で英検2級以上を取得していれば出願資格を満たします。一般Bの出願資格を満たしていれば、一般Aと一般Bを併願することが可能です。

 一般Bの2次試験の課題型面接では、状況設定が書かれた紙を読み、その課題に対して自分ならどうするかを面接官とやりとりしながら医師としての適性を評価します。課題型面接を含め、兵庫医科大学の面接では、アドミッション・ポリシーに書かれている「求める学生像」に基づいて行います。「倫理性」「考え、行動に責任を持つ」「協調性」「他者を思いやる」という部分を評価します。

学費・奨学金と2023年度入試結果

 兵庫医科大学の6年間学費総額は、3,760万円となっていますが、奨学制度がいくつか用意されています。特定診療科医師養成奨学制度は、一般選抜A(4科目型)に合格し、奨学金貸与の選考試験(面接)を別途受験します。一般選抜A(4科目型)の出願時に自己推薦書、誓約書の提出が必要です。6年間の貸与総額は、1,710万円(285万円×6年)で、卒業後、外科、小児科・産婦人科、麻酔科・疼痛制御科・救急科の診療科から本人の希望で選択した指定診療科で、初期臨床研修期間2年間を含む5年間勤務することで返済を免除する制度です。2023年度入試入学者は、小児科・産婦人科に1名でした。

 兵庫医科大学兵庫県推薦入学制度は、大学創設以来続いている制度です。一般選抜A(4科目型)に合格し、別途兵庫県の選考試験を受験します。一般選抜Aの出願時に兵庫県にも出願の申請が必要です。6年間貸与総額は、入学金、授業料、実験実習費など、修学に要する全ての費用で、卒業後、9年間、兵庫県の指定するへき地の病院等に勤務すること返済を免除する制度です。ただし、受験時に兵庫医科大学兵庫県推薦入学制度との併願は認めますが、兵庫県推薦入学生に選ばれた場合は、兵庫医科大学兵庫県推薦入学制度での入学となります。2023年度入試入学者は、5名でした。

兵庫医科大学の受験をお考えの方で詳しい内容をお知りになりたい方はMedi-UPまでお問い合わせください。

2023年7月17(月祝)に、Medi-UP(メディアップ)西宮北口校(実施会場は研伸館西宮校)にて実施した兵庫医科大学医学部入試説明会のブログはコチラ

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