こんにちは。Medi-UP化学科の柴田です。
みなさんは受験の直前期に行う勉強というとどのようなものを思い浮かべますでしょうか。ほとんどの方が過去問演習を想像することかと思います。しかし、それは本当に正しい勉強なのでしょうか。過去問の活用法については過去に一度記事にさせていただいたのですが、改めて申しますと、過去問演習を行うときには明確な目的を持つことが重要です。
では、みなさんは一体何のために過去問を解くのでしょう。まさか「同じ問題が出題されるんじゃないか・・・?」みたいな期待はしていませんよね?その通りです。例外的な大学はありますが、基本的に同じ問題が出題されることはありません。それこそ過去問を解けばよくわかることでしょう。毎年異なる問題が出題されるのであれば、過去問を解いたところで、その大学の試験で取れる点数は基本的には変わりません。過去問は「合格への近道」のようで実は一歩も前進していません。
過去問を解くときに大事なのは、その大学の特徴的な出題形式や偏った出題分野を見抜き分析することであり、それさえこなしてしまえばあとは何年分解こうが意味がありません。自分の答案と分析をすり合わせ、足りないものを補う時間が必要です。
この時期によく、ただひたすらに過去問を解いているだけの受験生が現れますが、自分が今やっている勉強が本当に意味のあるものなのかを考えましょう。下手をしたら受験前の1カ月が、「質の悪い問題集」を解いて自習しているだけになってしまいます。そうなるとむしろ成績は下がってしまいます。そもそも過去問を「やるだけ」で受かれば苦労はしません。残り一カ月を少しでも有意義なものにできるように改めて勉強の仕方を意識してみてください。
Medi-UP 化学担当
柴田祐志